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まず左側のフェアリングを外します。これがけっこう大変でした。気が動転して写真を撮り忘れました。左側のフェアリングを外すと駆動系が見えます。写真は駆動系のエアフィルタを外した後のものです。外す前の写真を撮り忘れてしまいました。計画性の無さに自分でもあきれます。駆動系はエンジンと同様にHONDAのフォーサイトと同じものらしいです。したがってマロッシ・バルチバー2000もX9-250用とフォーサイト用はパーツ番号が同じです。お店の人もX9を知っていてすぐに出してきてくれました。X9を知っている店の人に初めて出会いました。 |
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駆動系のカバーを外すの図です。作業をするときは腕時計を外しましょう。写真では柄が短いラチェットレンチが写っていますが、これでは短すぎてボルトは緩みません。この後で長い柄のにかえました。 |
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駆動系のカバーが外れました。既に左手の甲は血だらけです。こんなシンプルな構造で自動変速と自動クラッチが実現されるなんてすばらしい。発明した人を尊敬します。 |
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まずクラッチの外側を外します。この外側が後輪と一緒に回るんですね。なるほど。外側に回り止めの工具を付けてナットを緩めています。この回り止めの工具は原チャリ用らしく、わっかが小さすぎます。東急ハンズで買った金物で外周を延長しました。ナットが固くて回らないので回り止めの工具を足で押さえてレンチの柄をハンマーで殴りまくりました。人間インパクトレンチです。 |
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今度は内側のクラッチを特殊工具のレンチを使って緩めます。やはりナットが固くて回らないので回り止めの工具を足で押さえてレンチの柄をハンマーで殴りました。 |
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ナットを緩めてクラッチを外します。このときクラッチを両足で押さえておかないと、センタースプリングの力でクラッチが自分に向かって飛んできて凶器と化します。 |
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エンジン側のプーリーに回り止めの工具をかけてナットを緩めています。ナットが回らないのでレンチのハンドルのステンレスパイプをいれて延長しました。ナットが外れたら手前のプーリーと奥のプーリーを外します。 |
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マロッシのプーリーとウエイトローラーです。ウエイトローラーにモリブデングリスを少し多めにつけてしまいました。諸先輩のお話では、うすく塗る程度が良いようですね。取説には For this variator, absolutely do not use lubrication grease. と書いてあります。ウエイトローラーはバリエーターの構成品の一つだからウエイトローラーにも付けちゃいけないんでしょうね。私はプーリーのベルトがかかる面はパーツクリーナーで脱脂しました。ウエイトローラーについては疑問が残ります。 |
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クラッチ側のプーリの間隔を拡げて、ベルトがプーリーの中心側にかかるようにします。これでエンジン側ではベルトはプーリの外側にかかります。 |
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マロッシのプーリーとウエイトローラーを組み付けて手前のプーリーを取り付けます。このときベルトがひろがっていることに注意しました。ナットの締め付けトルクはわからないので適当にしました。どうせエンジンが回ればナットは締まる方向だよねと考えていい加減に締めました。あまりきつく締めると次に外すとき大変だし。ホントでしょうか。 |
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クラッチとセンタースプリングを外すと手前のプーリーに2文字の刻印があります。ここではGFと刻印されていますね。 |
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フォーサイト用(X9-250用)のマルチバーキットには、白と黄の二本のスプリングが入っています。取説には「GFと刻印されているときは白い短いスプリングを使う。FGと刻印されていたら黄色い長いスプリングを使う」と書かれています。右の黒っぽいのはノーマルのスプリングです。 |
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白いスプリングを付けました。 |
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クラッチをかぶせて足で押さえました。スプリングが強いのでたいへんです。 |
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足に力を入れます。でも入れすぎるとスクーターが向こう側に倒れてしまいますので注意が必要です。 |
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ナットをかけます。力つきて一人ではできなかったので、足に力を入れたまま携帯電話で妻に応援をたのみました。左手は私の手、右手は妻の手です。私の右手はカメラを持っています。妻はナットをうまくかけられず私の足はつりそうになっています。こんなことなら取り付けをお店に頼めばよかったと後悔しています。もう泣きそうです。炎天下で気持ちが悪くなってきました。地獄です。 |
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ナットがかかりました。疲れました。虚脱状態です。 |
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クラッチの外側を取り付けました。もう写真を撮る気力がなくなってきました。 |
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あと一枚だけ。今回のコンセプトは「外観はあくまでノーマル。バイクに興味のなさそうなおじさんが乗ってるスクータだけど、なぜか信号でのスタートダッシュが速い」です。おまけのマロッシステッカーは内側に貼ってみました。「外観はあくまでノーマル」は、X9のカスタマイズのためのアフターパーツが全然ないから仕方なしのコンセプトです。人間、置かれている状況によって考え方がおおきく影響されますね。 |
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[おまけ]ウエイトローラを点検するときなどエンジン側のプーリーだけ外したいときがありますよね。このとき、ベルトを緩めておく必要があると思いますが、ワザを思いつきました。センタースタンドを立てて、まず駆動系のカバーを外します。そしてエンジンをかけて全開にします。全開の状態で後ろプレーキを思い切りかけると同時にサイドスタンドを蹴飛ばしてエンジンを止めます。すると、変速された状態のまま止まるので、エンジン側プーリーのベルトは、でれ〜っと緩んだままとなります。こんなことしていいのかわかりませんが。 |